ゴスロリが今夏もパリ&NYを席巻

2015/06/24 17:47 更新


 原宿のニッチなファッションでグローバル市場を狙え――。ハイパーハイパー(東京、電話03・3423・7630)のゴシックロリータブランド「プトマヨ」は、今夏も海外での期間限定店出店や、日本カルチャーのイベント参加を継続する。「日本でゴスロリは漫画やアニメ、ゲームなどサブカルチャーの一種と見られがちだが、欧米ではファッションとしての評価も高まっている。プトマヨもファッションブランドとしての訴求に力を入れたい」(早川千秋社長)という。

 パリでは30日~7月5日まで、オペラ座やルーブル美術館に近いギャラリー「ディスカバー・ジャパン」で期間限定店を開く。昨年に続き海外でも評価の高いロリータ系ブランド「アンジェリックプリティ」と共同出店する。

海外イベントでファンと交流するデザイナーの長谷川氏(左)
海外イベントでファンと交流するデザイナーの長谷川氏(左)

  同時期にはアニメやゲーム関連中心の見本市「ジャパンエキスポ」も開催されており、円安も追い風になることから、昨年以上の売り上げを期待する。今回は、チーフデザイナーの長谷川俊介氏を前面に出した店内イベントも予定する。「ハラジュクモード」をテーマに、人気の動物の耳付きパーカやガーリーなワンピース、アクセサリーなどを揃える。

 8月29、30日には、ニューヨークのブルックリンで開かれる日本のポップカルチャーイベント「ワクワク+NYC」に参加する。今回はチーフデザイナーの長谷川氏が招待される形だ。マンハッタンにある卸し先の「トーキョーレーベル」の店内でもイベントをする予定。

 ゴスロリの市場は熱烈なファンが世界中に散らばっており、「ブログやSNS(交流サイト)などネットの力によって、グローバルニッチな存在として成長することが可能」(早川社長)と強調する。



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