17年春夏のレディスで、明るく大胆な色柄が戻ってきそうだ。マルチカラーのボーダーやストライプ、多色使いの花やボタニカルの総柄、花や鳥の部分的な刺繍やワッペンなどの提案が活発になっている。
一方、それほど多くはないが、色あせたようなユーズド感やリメイクテクニックも増えている。
これまではノームコアの影響から、無地や無地ライクな同系色の控えめな柄、定番色が優勢だった。プリントウェアは売れないと企画数を減らしていたブランドも多かったが、来春夏から一気に雰囲気が変わりそうだ。差し色は、赤やオレンジ、黄の暖色系が多め。定番としてはサックスとカーキが目立つ。
「ザンパ」(ザンパ)は、花の総柄とマルチカラーボーダーをプリントやエンブロイダリーレースなどで多く取り入れた。オーガンディレースのプリントスカートは1万800円。「アドニシス」(パックエース)は、黒ベースにピンク、白ベースにブルーの花の総柄で、セットアップを作った。コート6万7000円、シャツ2万2000円、パンツは2万5000円。
スキッパーやプレーンなシャツ、ブラウスのポイントとなる刺繍も増えている。「シーモシェリー」(三澤)のネックラインに刺繍を入れたスエード調ブラウスは4900円(参考小売価格)。「レルビエ」は、鳥と花の刺繍のデニムシャツにマルチストライプのプリントスカートを合わせた。ともに5900円。
「ロージー」(ドリームスパイラルスパイス事業部)は、マルチボーダーのウォッシャブルニットを作った。9800円。
「シュガーローズ」(ドリームシュガーローズ事業部)で人気だったのは、ランダム幾何学とストライプをミックスしたプリーツスカート。1万3800円。これにロゴ入りリメイクトレーナーを合わせて提案する。1万4800円。「ザンパ」(ザンパ)で注目されたのが、ユーズドっぽいロゴプリントのトレーナー。5900円。他社でも提案数が増えているワークテイストのドローストリングのスカートを合わせた。