オンワード樫山は、ブランド誕生20周年を迎える「23区ゴルフ」の16年春夏で記念商品の販売など仕掛けを強める。アニバーサリー企画の第1弾は国産ポロシャツのほか、契約プロが使用するものと同タイプのキャディバッグなどを出す。新しい着こなしとしてパーカを主体とした羽織りスタイルも提案。5月には清涼感に優れる新素材を使ったアイテムを出す。
23区ゴルフは「23区」の派生ブランドとして96年に「23区スポーツ」の名称で誕生した(14年秋に23区ゴルフに改称)。現在、百貨店内に約70の店舗網を展開し、メンズ、レディス商品を開発している。
ブランドのデビューシーズンは秋だが、同社では16年をアニバーサリーイヤーと位置付け、販促に取り組む。同企画のスタートとなる2月20日~3月27日には、記念品として開発したポロシャツ、キャディバッグ、帽子を23区ゴルフ全店と同社直営のECサイト「オンワードクローゼット」で販売する。特にポロシャツは台襟付きの本格仕様で、編みと染色の工程を尾州産地、縫製を秋田で行った。綿・ポリエステル製の生地には光沢があり、ソフトな手ざわりで高級感がある。左袖部分にはブランド20周年を示す独自の刺繍をあしらう。紺・赤・白の3色展開で、計3000枚を仕込む。1万2000円。
一方、通常ラインでは新スタイル・新素材を提案する。4月には初夏の重ね着スタイルとして羽織りアイテムを拡充。シワが気にならないシアサッカー製や、UV(紫外線)カット・吸水速乾効果のあるものなど、パーカを5型を出す。同ブランドに限らず、これまで初夏の重ね着は半袖にベストや、ポロシャツにブルゾンといった組み合わせが定番だったが、「マンネリで新鮮味がない」(担当者)ことからパーカを軸とした新スタイルを打ち出したという。このほか、5月には通気性に着目。シャリ感に優れた新素材をポロシャツなど6型で採用する。