11月12~14日に開催された総合素材展の東京テキスタイルスコープ(TTS)26年秋冬は、ビンテージ調の生地が目立った。天然繊維や毛足や柄などで表情を加えたテキスタイルも多かった。
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継続トレンドのビンテージが根強い支持を得ていた。天然繊維を用い、加工で洗いざらしたような風合いに仕上げた生地が充実した。暖冬や原料費の高騰を背景に需要が低迷していたウールは、清涼感を与える麻との掛け合わせなど、様々な工夫が見られた。表面変化や立体感も引き続き鍵となる。
ネップやむら、パッチワーク
「ビンテージトレンドもあり、洗い加工で適度な色落ちが表現できる硫化染めの反応が良い」とは、加工の安心・安全を保証するブランド「倉敷染」を立ち上げた岡山県織物染色工業協同組合だ。バックサテンやコール天などを揃え、来場客に訴求した。そのほか、製品のアタリを強調させて色を落とすオゾンウォッシュも人気だった。
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