靴下のアシスト(大阪府箕面市、角樋幹弘社長)は、設立13年で売上高が20億円になった。雑貨のツイン(同)も22億円と着実に成長している。3足1000円ながら糸から品質にこだわった多彩なデザインソックスと、各種雑貨のトータル提案が支持されている。中国での現地法人設立や直営店展開など新規事業も進めている。
アシストは靴下を主力に専門店、量販店、ホームセンター、ディスカウントストアなど、ツインは雑貨・アパレルのチェーン店、専門店などを主販路とする。管理会社のストリームと合わせ3社でグループを構成している。生産は中国中心で海外生産比率はツインが約80%、アシストが約75%。国内は素材から開発する付加価値品を中心にメーカーと取り組む。何千におよぶアイテムの豊富さも武器だ。
「社員全員が楽しく、できることをしっかりやる」(角樋社長)がモットー。経営方針も堅実で、雑貨で企業体力が付いてから靴下に進出、円安でやや伸び悩むこの1、2年は当初から慎重な目標数値を掲げる。創業から経常利益の黒字を継続している。
3年前には中国の現地法人、上海アシストを上海世貿商城に設立、浙江省や江蘇省で品質・生産管理を徹底する。人材育成も進め、将来は内販を視野に入れる。
直営店は4年前にスタートした。消費者情報の収集による企画提案力向上が主眼で、主力の卸販売先とのバッティングを極力避けながら出店してきた。高感度のファッションビルや駅ビルで20~30代向けの「アンパセオ」、ショッピングモールなどで比較的幅広い客層を狙う「ストリームマーケット」の2業態を展開する。現在は11店。靴下と雑貨との相乗効果も評価され、グランツリー武蔵小杉、グランフロント大阪など話題の商業施設にも出店している。