無人古着店「セルフルギ」 低コストFCで多店化 毎月2店、26年に50店を目指す

2025/08/21 06:26 更新NEW!


低コスト・省人化運営が強みのセルフルギ(徳島店)

 無人運営型古着店「セルフルギ」を全国展開するアベンド(東京、南雲宏樹代表取締役)は、全国各地で新規出店が進み、現在は毎月2店のペースで新規オープンしている。無人店舗による低コスト・省人化運営を強みに、フランチャイズ店を広げていく。

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 同社は無人決済システムと24時間稼働の防犯対策を導入し、スタッフの常駐なしで安心して店舗を運営できるフランチャイズの古着店。現在、23店展開しており、売り上げも順調に推移している。

 店内にはアメリカンカジュアルを中心に、デニム製品、ジャケット、ビンテージTシャツ、スニーカーなど幅広い古着・ユーズド品を取り揃え、性別や年代を問わず楽しめる商品構成にしている。

 地方都市や郊外型SCなど「人材確保が難しいエリアでも店舗展開できるのが強み」(南雲代表)で、今年は群馬県伊勢崎市、徳島市などを予定。毎月2店の出店は、古着業界でも珍しく、FC加盟への問い合わせも増えているという。

南雲代表

 加盟希望者が増えている背景には、開業・運営における課題を最小限に抑えるためのサポート体制を整えていることが大きい。店舗デザインや什器、設備を統一し、初期投資を抑制しており、小規模スペースでも開業可能だ。また、完全無人運営により人件費を削減するだけでなく人材募集や教育、シフト管理といった負担を軽減。本部が全国から仕入れた古着を一括管理し、季節やトレンドに合わせて店舗に供給する在庫・仕入れサポートを行う。駅前、商店街、ロードサイド、商業施設内など幅広い立地での出店が可能だ。

 セルフルギは、26年末までに50店以上の店舗網を目標に掲げ、毎月複数出店を計画。特に地方都市や観光地での出店余地は大きく、観光需要と古着文化を組み合わせた新しいマーケット開拓も視野に入れている。

店内にはビンテージ感ある古着が整然と並びゆったりとした買い物ができる


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