バロックジャパンリミテッドの靴ブランド「スタッカート」の事業が拡大している。15年に出店販路を、客層が若いファッションビルから百貨店に移して、課題だった価格の相対的な高さを克服できた。販路を移したことで、百貨店の靴平場にない独特のデザインや価格競争力も武器になり、今春夏も20%増ペースと快走している。今後は若い層の需要開拓にも再挑戦する。
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スタッカートは、中国事業の合弁相手ベル・インターナショナルが保有する主力ブランドの一つで、タイやインドネシアなどアジアを中心に販売している。日本では14年8月に1号店をルミネエストに開いた。本革で、独自性のある商品企画というのが売りだ。
当初は同社のアパレルブランドとの連動を考え、20~30代の女性をターゲットに商品選定や販路も決めたが、若い市場では相対的に高い価格やデザインが合わず、2年ほど苦戦していた。
潮目が変わったのが15年5月の玉川高島屋SCへの出店。客層が従前より高いため値段も通りやすく、「客数が増え、当たりが出てきた」(福岡俊之スタッカート事業部長)。その後、名古屋三越栄店や西武池袋本店など百貨店チャンネルに切り替え、店舗型の玉川高島屋SCのほか、百貨店の婦人靴平場20店で販売している。
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