2016ファッション業界の意識調査10

2016/12/31 06:08 更新


 繊研plusメールマガジン土曜日版は、会員約1万8000名に対する無記名式のアンケートによりファッション業界の問題意識と実態を探る「繊研センサス」を今年30回実施しました。その中から、とくに反響の大きかった10選をまとめました。

熊本地震への支援活動について

アンケート実施日:2016年4月23日~2016年4月30日

2016年4月14日21時26分(日本標準時)以降に熊本県と大分県で相次いで発生した熊本地震から8か月が経過し、2016年12月現在、避難所はほぼ閉鎖されました。
熊本地震がほとんどニュースにならなくなりましたが、この年の瀬を現地の方々はどのように迎えているのか心はせながら、振り返りたいと思います。

 

Q1.熊本地震への支援活動についてお伺いします。

1.義援金の募集 59.1%
2.チャリティー 4.5%
3.物的支援 4.5%
4.人的支援 0.0%
5.その他 18.2%
6.特にない 13.6%

熊本1


Q2.あらためて、自らの防災意識チェックをしてみましょう。

1.自宅や職場の近くの避難所がどこか知っている 72.7%
2.非常用持ち出し袋を用意している 45.5%
3.災害時の家族/従業員の安否確認の方法を決めている 45.5%
4.食料と水の備蓄をしている 68.2%
5.災害情報サービスに登録している 54.5%
6.部屋/売り場/職場の安全を確認している 27.3%
7.防火防災訓練に参加している 27.3%
8.保険証、通帳、家族の写真など大切なものをまとめている 40.9%

熊本2

【コメントの紹介】

水は確保している。言われてみると何もしていない。
避難場所の確認、緊急時のキットを含め今週中に確認します。
(20代/男性/広報・宣伝・販促)


2005年3月20日の福岡西方沖地震で被災した。
その日は天神コアで撮影があり、8階の管理事務所に入った瞬間だった。
打ち上げ花火のような「シュルシュル」という音とともに、
「ドン」と突き上げる衝撃を受けビル全体が大きく揺れた。
とても立っておれず、カウンターにしがみついた。
当事務所もパソコンが破損し、シェルフが倒れてデザイン本や資料が散乱。
小道具のカップやグラスもほとんどが割れ、足の踏み場もないほどの有り様。
だから、10年以上が経過した今でも、震災は他人事とは思えない。
この日以来、避難場所の確認、食料と水の備蓄、災害サービの登録、
事務所の安全確認を徹底し、業界復興のために義援金を送っている。
(50代/男性)


改めて考えるとほとんど何も用意してないなーと感じます。
何気なくあるものがすごく大切なんだなと感じます。
水が特に。お風呂。トイレ。
毎日当たり前に使ってるものがなくなると生活が困難になると頭に入れておかなくては。
わかってるつもりでも体験してないから、その不自由さに気づけていないです。
(30代/女性/接客・販売)


東日本大震災後のあと、自分でも用意しておかなければいけないと思っていたが、ものを買うということにストレスを感じ贅沢をしているのではという気分と重なり用意していなかった。
今回の熊本の震災を見て、改めて重要視していかなければいけないと思った。
(30代/女性)


マスコミには詳細な情報の提供を願います。
今回の熊本でも被害がひどいところをクローズアップしすぎている感もあるので、熊本以外の者からみると熊本市全体が壊滅状態に感じます。
痛手は負っており、支援は必要ですが、街も元気に復興をしようと準備しています。
またその可能性がありますので、商業の更なる活性化をするためにも人々の街への足を運ぶような報道を願いたいです。
(50代/男性/管理職)


被災された皆様にお見舞い申し上げます。
私自身、東日本大震災を経験しておりますが、内陸部で被害が少なかった為、5年経って防災意識が低くなっていたことを実感いたしました。
前回の震災の時も感じましたが、私たちの仕事(会社)として直接支援できることが無く、
とても無力感を感じています。
しかし、こういう時だからこそ普通に生産活動・経済活動をすることも大切なのではないかと考え、日々を過ごしています。
今回の地震直後から、社内で募金を募っております。
何も出来ませんが、少しでもお役に立ちたい一心です。

どうか早く地震が終息しますように。
どうかこれ以上被害が大きくなりませんように。
どうか皆様に早く安心した生活が戻りますように。
遠く東北の地よりお祈りしております。
(30代/女性/総務・人事)


今回、ご自身が地震の恐さを体験なさった方からの書き込みを多くいただきました。
ご経験に基づく貴重なコメントをお寄せいただきありがとうございました。
日常を見直すとともに、震災・災害後の地域復興のために仕事を通じて、または個人としてなにができるのか、考えるきっかけになるコメントも。

関係者の方々には心よりお見舞い申し上げます。

みなさま、良いお年をお迎えください。



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