クロスCの新業態、群馬・太田に1号店

2015/11/10 06:24 更新


 クロスカンパニーは16年春からレディス新業態「アメリカンホリック」を出店する。30代女性に向け、米西海岸のリラックスカジュアルにトレンド感を加えた大人の日常着を提案する。

 新業態は、品質と価格のバランスが取れた都会的でおしゃれな日常着が望まれているとみて開発した。主要ターゲットは〝ネオミセス〟。仕事や家事・育児で忙しい日常のなか、自宅から都心に向かい、カフェでママ友達と過ごす場面へ、質の良いデイリーカジュアルを発信する。カジュアル店より上質・ナチュラル・ヘルシー・トレンドを意識し、客単価5000円とセレクト店より手頃な価格にする。

 主力商品は、デニムパンツと無地シャツ。特にデニムパンツは春夏で15種類以上揃え、洗い加工で風合いを重視しつつも4900円で販売する。30代ミセスのスタイル提案に集中、雑貨も絞り込み、競合ブランドや自社ブランドと差別化する。

 立地は中~大型SCで、標準売り場面積は165~198平方㍍。商品数はアースミュージック&エコロジー並みの800~1000SKU(在庫最小管理単位)。マネキンを数十体並べ、ディテールからコーディネートまで分かりやすく見せる。

 ブランドディレクターの浅見幸宏新規事業準備室部長は、リージョナルレディス専門店の元ディレクターで、地方女性が望むデザインや売れ筋を熟知する。「地方はマルキュー系で育った女性も多く、服には独特なニーズを持つ。その層に、シルエットや体形を隠すといった点を押さえながら、質にこだわった大人服を発信したい」と話す。

 一方、来年にかけて大手アパレルメーカーのSC向け業態が退店するため、その出店余地を狙う意味合いもある。初年度出店計画は15。1号店は2月27日イオンモール太田で、売り場面積約330平方㍍、売上高は年間2億円の目標。「新業態では、久々に洋服提案のど真ん中で勝負する」(石川康晴社長)。長期的には全国200店・売上高目標300億円を狙う。

ジーンズ、シャツ、ボーダーの定番を重視。素材と着心地良さにこだわる
ジーンズ、シャツ、ボーダーの定番を重視。素材と着心地良さにこだわる


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事