スポーツ用品の輸入卸、カスタムプロデュースは7月から、米ソックスブランド「スタンス」の輸入販売を始める。最先端の編み機やプリンター技術を活用したカラフルな靴下を日本で販売し、「3足・1000円のイメージが強く、売り場でも見落とされがちな分野であるソックスを、魅力あるカテゴリーに変えたい」(郷右近穣社長)とする。
スタンスは10年にカリフォルニアで創設。ソックスをスタイルを補完するアイテムとしてではなく、文化やアートを表現するキャンバスと捉えており、繊維の深部まで染料を浸透させ、生地を伸ばしても内側のゴムが見えない染色技術などを駆使し、カラフルでスタイリッシュに〝魅せるソックス〟として打ち出しているのが特徴。
スポーツ用靴下は、オリジナルブレンド繊維の使用や左右非対称設計、シューズとのフィット性向上など機能性の評価も高く、NBA(米プロバスケットボール協会)やMLB(米大リーグ)の公式パートナーにもなっている。現在、年間約1500万足を販売する。
日本では「ライフスタイル」と「パフォーマンス」の2カテゴリーを展開し、メンズ、ウィメンズ、キッズを取り扱う。中心価格は2000円台に設定する。ファッションやスポーツなど幅広い販路で、商品を集積してスタンスの多様なデザイン性を見せてブランドの魅力を訴求し、「自己表現としてのカジュアルソックス市場を創る」。
初年度(18年3月期)は約20万足の販売を見込み、将来的には年100万足規模にする考え。26日からのJFW‐インターナショナル・ファッション・フェアMAGIC・Japan(JFW‐IFF・MAGIC)に出展する。