繊研新聞社がまとめた百貨店店舗別売上高によると、18年度の百貨店総売上高(回答のあった153店)は5兆6153億円となった。増収したのは全体の3割の50店にとどまった。企業別売上高は17年度と比較可能な54社のうち、20社が増収となった。営業利益は31社中18社が増加したが、減益基調が続いている。
年商1000億円以上の上位10店のうち、増収だったのは伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店、JR名古屋高島屋、高島屋大阪店、高島屋横浜店、あべのハルカス近鉄本店、松坂屋名古屋店の7店だった。大阪、名古屋でのインバウンド(訪日外国人)をはじめ、化粧品や高額品の売り上げ増が寄与した。商品領域の成長が続く化粧品、特選衣料雑貨などを拡大して需要を取り込んだ。都心基幹店ではITを活用した商品、売り方、サービスの革新で、顧客満足の向上に結び付ける動きが広がっている。
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