21~22年秋冬デザイナーコレクション 有力ショップ&百貨店のバイヤーはここに注目

2021/04/13 06:30 更新会員限定


 国内外のデザイナーブランドを揃えるセレクトショップと百貨店自主編集売り場のバイヤーは21~22年秋冬、素材調達や生産背景でのサステイナブル(持続可能)、ストーリー性、ブランドの個性を重視する。ニューノーマルの生活を考えながら、それだけではない新しさ、強さがカギとなりそうだ。ブランドでは新ディレクターの「クロエ」、ファンが増えている「セシリー・バンセン」「マメ・クロゴウチ」に期待がかかる。

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❶発注したデザイナーブランドベスト3とその理由

❷コロナ下で消費動向が変わるなかでの品揃えのポイント

❸注目のトレンドキーワード

❹売れると期待するアイテム

❺新規で買い付けるブランド

スポーツマインド

■エストネーション ウィメンズディレクター・藤井かんなさん

❶「クレージュ」=新デザイナーによるクレージュのヘリテージ、オリジナリティーと現代の気分のマッチングがすばらしい。シンプルでミニマルながら、次世代を感じるサステイナビリティー視点とファッションのわくわくのバランスがすてき。ウェア、シューズとバッグ、キャップなどフルラインでオーダーした。ショーの演出、ムービーも過去と未来をつなぐ感覚がすばらしかった。「ヴァレンティノ」=ブラック&ホワイトの世界。白いシャツをレイヤードアイテムに入れつつ、ケープ&ミニも大人に向けた新しいバランスですてきだった。ブーツばかりの提案が多い中、ヌーディーなパンプス合わせも新鮮。「クロエ」=ガブリエラ・ハーストによるコレクションは、リサイクルプロダクトやアーカイブの復刻、地球環境への配慮やドネーションなど、新たな視点が入った。マチュアなコレクションとブランディングの変化を感じ、今後が楽しみ。

❷新鮮な気持ちになれる心躍るもの、過去・現在・未来につながる新しいクローゼットを構築する。ブランドらしいオリジナリティーの強化と、新鮮な要素のスポーツマインドなスタイリング、ものを軸にしながらのベーシック。メリハリのドラマチックな華やかさも強化。シューズとバッグ、ハット、ソックス、ストール系も、カジュアルダウンできるようなスポーツやアウトドア要素を意識して強化。スポーティーテイストを新鮮にミックスできるよう、相反するフェミニン要素との掛け合わせもポイント。

❸スポーティーミックス~アウトドアミックス、パフィー、レトロスポーツ、60'sシルエット、ミニマル90's、フューチャリスティック、ニューベーシック。

❹パフィーアウター、ミニスカート、カラーニット、キルティングスカート、ボリュームブーツ(ミドル、ロング)、ボリュームローファー。

❺「CFCL」(日本)、「リヴィントーン」(日本)

クレージュ

〝反動〟と〝新しさ〟

■ユナイテッドアローズ ウィメンズバイヤー・浅子智美さん

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