素材ベンチャーの日本導電繊維(茨城県つくば市、脇坂昭弘社長)は、産業技術総合研究所(産総研)が開発した新めっき法を活用した高性能導電繊維の実用化へ動いている。スーパー繊維を芯に使用、軽量で高性能な電磁波シールド材や特殊ケーブルとして自動車や航空機などの用途を狙う。糸加工・織布の松文産業(福井県勝山市)などと組み、28年までに量産を計画する。
(中村恵生)
日本導電繊維は産総研界面化学応用研究グループ招聘(しょうへい)研究員の脇坂氏が代表となり、昨年11月に設立した。同グループが開発したエレクトロスプレーめっき加工法を使った応用分野として導電繊維をターゲットに据え、社会実装を目指す。