アダストリア、バロックジャパンリミテッド、TSI、ユナイテッドアローズの4社は、「アパレル物流研究会」を組織し、人手不足など物流の「2024年問題」がもたらす課題の解決に乗り出した。共同配送などインフラ共通化を目指した実証実験にも着手しており、今後は参加企業を増やしたい考えだ。
トラックドライバーの時間外労働に対する規制強化や高齢化による人材不足で輸送コスト上昇や納期の遅延発生が懸念されている。これを受け、4社は研究会形式で課題の調査や解決に向けた実証実験を行うことにした。
物流企業、4社以外も含めたアパレル企業への実態ヒアリングを経て、ECモールへの商品の配送と、海外工場から日本への輸送で共同配送の実証実験を行った。複数企業が商品を共同で運ぶことによる効率化の効果も一定あるため、今後も研究会として活動を継続する。共同配送は、荷物が多いほどメリットが大きいため、4社以外の企業の参加も募る考えだ。