雑貨企業でイースターが注目されている。近年のハロウィーンの盛り上がりを受けて、新たな消費を生み出す「次なるイベント」と期待が高い。ウサギなど可愛らしいモチーフのアイテムを揃えて、イベント好きの女性の消費を促す。
イースターは、キリスト教の復活祭。日本ではあまりなじみがないが、欧米では卵を探すエッグハントや卵を転がすエッグロールという遊びのほか、ウサギやヒヨコのコスプレを楽しむ人もいるという。日付は「春分の日の直後の満月の後の最初の日曜日」とされ、次は17年4月16日。クリスマスやハロウィーンのように日付が決まっていないため、日本では定着しづらいとみられてきたが、近年はテーマパークでイースターのイベントが開催されるなど、少しずつ浸透している。
川辺では、昨年からイースター関連アイテムが売れ始めた。一昨年も販売したが「あまり反応は良くなかった」という。昨年の手応えから、今年は昨年より柄を増やして提案。「ジル・スチュアート」「ローラ・アシュレイ」でウサギモチーフのハンカチを作ったほか、「リバティ」ではウサギのマスコットのアクセサリー付きスマートフォンケース(3800円)も作った。ウサギはたくさん子供を生むため、「新しい命」の象徴とされ、出産祝いなどのギフトニーズにも期待する。
オーロラはオリジナル「ビューランスLX」で初めてイースターに向けたイベントを提案する。ウサギの耳を付けたキャップ(5000円)の販売を軸に、ノベルティーとしてウサ耳のカチューシャや花のコサージュ、ポーチを用意する。ハロウィーンが定着したことから、「新しいイベントで売り場を盛り上げたい」としている。