大阪・関西万博のイタリア館は4月29日、フリウリ・ベネチア・ジュリア州の期間中にイタリア文化省の主導のもと、文化とファッションをテーマにしたイベント「Born to Create」を屋上テラスで開いた。同州のトリエステで毎年開催される若手デザイナーのコンクール「イッツ」を主催するイッツ財団との共同企画で、歴代参加者の中から選ばれた日伊のデザイナー11人の作品をランウェーショーで見せた。
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イタリアからは、リサイクル素材と自身の出身地である伊サルデーニャの伝統工芸で服を表現するイヴァン・デログさんら6人が発表した。日本からは、同コンクールの受賞者やファイナリストを多く輩出するファッションスクール「ここのがっこう」の協力のもとデザイナーを選出した。ここのがっこうの主宰者で第3回目のイッツの受賞者でもある「リトゥンアフターワーズ」の山縣良和さんや「ピリングス」の村上亮太さん、「ビオトープ」の田中優大さんと田中杏奈さん、ドレスデザイナーの八木華さんの計5人が参加した。山縣さんは赤いギンガムチェックの生地をたっぷりと使ったフリルのドレス、村上さんは大きめのチョウやガのようなモチーフを前身頃の裾から肩にかけて斜めに複数配したニットプルオーバーなど立体的なニット作品を発表した。

