織田ファッション専門学校 デニムパターンオーダーで産学協同授業に取り組む

2023/12/28 12:00 更新


受注会では好みの素材や仕様を選んでもらい、魅力を引き出す1着を提供

 織田ファッション専門学校(東京)は服飾専門課程の2、3年生を対象に、デニム製品を軸にしたパターンオーダー(PO)の産学協同授業に取り組んだ。企画から販売までを実践的に学ぶ目的で8年目。今回は3D・CAD(コンピューターによる設計)を生産工程やカタログ作りに活用し、生地の無駄の削減にも挑戦した。

 カイハラと始めた産学協同授業〝きずなデニム〟は18回目で、発展形のパターンオーダーになって協力企業が増加。素材でカイハラと帝人フロンティア、加工で豊和、ミシン糸でアズマ、3D・CADの貸与や技術指導、素材提供でモリリン、ボタンのアイリスも初参加。婦人服専門店を運営するカラビナクリエーションの千々和年功代表の指導の下、専門課程2、3年生全員で取り組んだ。

 ファッション感度が高い50代の女性を対象にした「アウラ」を4月から企画。5月に市場調査を行い、流行を反映したデザインと定番の売れ筋など6型に決定。サンプル制作前に3Dでパターンを検討し、学生と教員がモデルを務めたミニカタログにも3Dパターンを掲載した。

 10月下旬の受注会では生地8種類、ステッチ4色、ボタン3種類から選べる袖がバルーンの襟無しコート、ショート丈の襟無しダブルジャケットなどを提案。袖口がダブルタックのV襟チュニック、バルーンシルエットの半袖ワンピースなど、軽やかなデザインの企画が充実。素材が7種類から選べる定番人気のワイドパンツのほか、裾の前側に切り替えファスナーを付けたクロップトパンツも企画。税込みでチュニック5900円、コート9900円の価格で、体に合う自分仕様の服が買えると好評。デザインの評価も高く前年を上回る受注が入り、全員で縫製と仕上げ作業を終えて年内に納品した。

裾の前側にファスナー付きで細く見える縦切り替えのクロップドパンツも提案

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