ファッション業界でもサステイナビリティー(持続可能性)を重要課題として掲げ、SDGs(持続可能な開発目標)に則した自社目標を設定する企業が増えるなか、服飾専門学校でも産学で連携して環境問題に向き合い、SDGsの達成を目指す取り組みが広がっている。今回は実践的な授業として取り組む3校の事例を紹介する。
文化服装学院×エドウイン
文化服装学院はエドウインとの産学連携により20年度から、廃棄予定だったデニムを解体・再構築の観点でデザインし、新しい作品や商品を作って展示、販売する取り組みを行っている。アパレルデザイン科2年生がエドウインから廃棄予定のC品300~400本の提供を受け、2回目までは有志が、昨年度はクラス全員で参加して実施。同社のアップサイクルの取り組みに参加することで、「学生もSDGsの中でファッション業界が担うべき役割を理解し、実践的に各自ができる行動につなげる目的」で実施している。
制作した作品は、1年目にはエドウイン原宿店で展示し、2年目は同店で展示販売と有楽町マルイで展示を行った。3年目は両店での展示に加え、より多くの人に届ける狙いで両店のECサイトで販売し、取り組みを進化させてきた。