【センコミ】業界の人々をつなくセンケンのコミュニティー
♪ 歌はみんなをつなぐ ♪
今回ご登場いただくのは、
- マキシン(社歌)
- ヒロタ(社歌)
- 東レ(社歌)
- イトキン(社歌)
- 御幸毛織(CMソング)
- 小田急百貨店(ショップ発)
では、行ってみましょう~~!
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◆マキシン/作曲は“浪花のモーツァルト”―社歌
(写真=マキシン社歌の楽譜)
マキシンの社歌「マキシンの歌」は〝浪花のモーツァルト〟で知られるキダ・タローさんが作曲している。創業20年の1960年ごろに制定した。キダさんに依頼した経過は判然としないが、マキシンらしいエレガントなメロディーが特徴。当時つくったソノシートで歌っているのは、紅白歌合戦に出場し、女優としても活躍した高美アリサさん。
マキシンの渡邊百合社長は、譜面に書かれた作曲者名が漢字の木田太郎であることから、4年前直接本人に会って確かめた。譜面を見せると「これは僕の歌です」と答え、その場で口ずさんだという。
これまで社内で社歌を歌うことはあまりなかった。長年帽子を作ってきた同社の山口巌さんが昨年黄綬褒章を受章し、会社で企画したお祝いパーティーでは、社歌をみんなで練習し歌った。「帽子はマキシン、いつもマキシン、おしゃれなマキシン、婦人帽子…」
社歌がこれからも残っていくよう、新たに録音する予定もある。マキシン本店の向かいにあるカフェ「木馬」の奥さんで、歌手の深沢和美さんに歌ってもらおうと計画している。
◆ヒロタ/朝礼で100人以上が声を揃えて―社歌
(写真=昔の会社案内の中に屋上で歌っていた時代の貴重な写真が残っている)
いつ作られたのか、社内で知る人がいないほど、ヒロタの社歌の歴史は古い。50年近く前には既にあったことや、作詞者、作曲者の名前は分かるものの、どういったつながりで制作を依頼したのか、歌詞にどんな意味が込められているのか、多くはベールに包まれている。
そんなヒロタの社歌だが、実は全員がそらで歌える。毎週金曜日の朝礼のときに全員で歌うのが恒例だからだ。本社の大ホールで10列ほどに並んだ男女120~130人がスローガン唱和後、「不屈の意気は 天を衝く ヒロタ ヒロタ われらのヒロタ」と音楽に合わせて歌う。「ベテランほどおなかから声を出して、歌っている」(ヒロタ)。もちろん廣田孝昭社長も歌う。なんと新入社員研修の中で社歌を覚えるプログラムを設けるほどの力の入れようだ。
「中途入社の人は社歌を歌うことにびっくりする人もいる(笑)」ものの、役員、社員ともに一体感を持って仕事に取り組む精神を養うための重要な役割を担っているようだ。
◆東レ/51年に誕生、誰でも歌いやすく―社歌
「われら、われら、世界の東レ」――三番にわたる東レの社歌はいつも、このフレーズで結ばれる。「世界の東レ(当時は東洋レーヨン)としての意気を示したい」という思いをのせ、1951年に誕生した。
作詞は神保光太郎さん、作曲は清水脩さん。社歌を制作する際に行われた座談会では、「一つの工場に限定しない一般的なもの」「言葉は平易に」「男女別を考慮しない」「旋律はあまり複雑にしない」という意見が出され、社員の誰もが親しみやすく、口ずさみやすい歌にすることに重きが置かれたそう。会社行事、社内スポーツ大会、都市対抗野球大会など様々なシーンで歌われてきた。
70年に東洋レーヨンから東レに社名変更したことを機に歌詞の一部を変更し、現在は入社式や全社の表彰式で歌い継がれている。
(写真=力強いメロディーラインと親しみやすい歌詞が特徴(東レ時報1970年1月号から))
◆イトキン/入社式で歌い継ぐ―社歌
イトキンの社歌が作られたのは61年。次々と支店を開設し会社の規模が拡大するなか、「一丸となって業務に邁進(まいしん)するためには社歌が必要」と考えた創業者の故・辻村金五名誉会長が制作を決めた。
作詞は高浜虚子に師事した俳人、山口誓子に依頼。「イトキンは 服飾つくり にっぽんの 文化を高む」で始まり、企業理念が盛り込まれている。親しみやすいメロディーは、山田貴四郎が作曲、安田忠緒が編曲を手掛けた。
今でも毎年4月の入社式で大切に歌い継がれている。新入社員は入社前研修で歌詞を覚え、本番では暗譜で歌うのが習わしだ。
◆御幸毛織/野球少年が口ずさんだ―CMソング
(動画=「ミユキ野球教室」の中で放送されたテレビCM)
「ミーユキ、ミユキ、服地はミユキ」。御幸毛織のテレビCMソング「ミユキの歌」は、60年代、70年代に多くの人が口ずさんだ歌だ。テレビ番組「ミユキ野球教室」の中で、1957年から1990年まで33年間にわたって放映された。
このCMソングのコンセプトは、御幸毛織の名前の浸透。「33年間の継続は力なり」(同社)と振り返るように、プロ野球ファンだけでなく、子供から年配の方まで世代を超えて広く親しまれた。番組が縁で、日本野球機構主催の、プロ野球日本選手権シリーズの優秀選手賞の表彰も行い、同社の生地を使った高級オーダースーツを贈っている。
15年の創業110周年を記念し、専門学校HAL東京のCG映像学科とミュージック学科の学生が、同CMの楽曲や映像を現代風にアレンジする企画も行った。グループ校の東京モード学園との産学連携企画をきっかけに実現したもの。昔のテレビCM、学生による作品はともに、同社のホームページから見ることができる。
●創業110周年企画「蘇れ、懐かしのミユキCM」HAL東京と産学連携・コンテスト
(作曲は全て山本直純)
〇最優秀作品
編曲・映像:学校法人・専門学校HAL(武江知恵歌・チームわがまま 代表 遠藤敦)
〇優秀作品
編曲・映像:学校法人・専門学校HAL(湯本勝正・チーム424 代表 吉田太郎)
〇優秀作品
編曲・映像:学校法人・専門学校HAL(濱田有共・チーム422 代表 谷口嵐丸)
〇優秀作品
編曲・映像:学校法人・専門学校HAL(舟橋司・チーム427 代表 伊藤立旗)
〇優秀作品
編曲・映像:学校法人・専門学校HAL(濱田有共・佐藤芙美奈)
◆小田急百貨店/社員バンドが働く人を応援する―ショップ発
小田急百貨店の自主編集ショップ「デスク・マイ・スタイル」は、働く人への応援歌を制作している。これまで発表したのは「デスク・マイ・スタイル」「僕とデスクと曇り空」「カラーペンシル」「ブレスレス」の4曲。PVはユーチューブで楽しめる。歌っているのはもちろん、作詞、作曲、演奏、撮影がすべて担当社員によるオリジナルだ。
第1弾『デスクマイスタイル』
(動画=演奏は担当社員、ロケ地は売り場)
ショップの次世代の顧客にショップを知ってもらう狙いで制作した。同ショップは働く女性のデスク周辺雑貨を編集する店で、同社の営業改革プロジェクトから誕生したもの。外部出店を前提に、ミッションは「百貨店にあまり馴染みのない若い世代へのアプローチ」。そうなると既存の販促ツールは使えない。そこで、スマホでほとんどの情報を得る若い層には動画コンテンツの活用が不可欠と判断。商品紹介をするだけでなく、エンタメ性の高い動画で興味関心を惹こうとバンドを結成、曲作りに取り掛かった。
バンドはギターボーカル、リードギター、ベース、ドラムの4人で編成し、アップテンポな曲からバラードまで幅広くこなす。歌詞では仕事の悩みやオフィスでの恋愛を等身大で語っている。「職場では辛いことやくじけそうな時もあるが、それでも前に向いて行けそうなちょっとした喜びや楽しみを込めた」と担当者。曲は継続してリリースし、ライブイベントも行う予定だ。16年内にアルバムも出す。「極端な話、バンドに興味を持っていただいたその先にショップがあってもいい」とし、客がショップを知るきっかけを増やしたい、という思いが強い。
PVは店頭のモニターでも活用しているほか、営業活動にも一役買っている。リーシング担当者に名刺代わりにPVを見せて、“ちょっと面白い感じ”を演出。その甲斐あってか、展示会で初対面の相手に自己紹介すると、突然「調子はどうだい?」と曲のサビを歌って返してくれたこともあるそう。
デスク・マイ・スタイルは14年3月に新宿店内に売り場開設し、今年8月には二子玉川ライズSCに外部1号店を出した。早期に2号店を出店する計画だ。
調子はどうだ
今夜は何してる
言えないまま時間は過ぎ
また同じ繰り返し
一人の夜
僕は取り残されてる
不器用な僕の応援歌
パソコンのノイズ
明日も必ず
これだけは言おう
お疲れ様です
《オフィス恋愛の一歩が踏み出せない男性社員の胸の内を歌詞に込めた(デビュー曲「デスクマイスタイル」のサビ》