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2015/08/15 05:00 更新


【センケンコミュニティー】業界内の様々な交流会を特集

 同じ業界で働いていても、他社の人や職種の異なる人とはあまり交流をする機会が無いもの。「同じ業界で働く者同士が集まり、業界内の話題や仕事の悩みについて話す場があったらいいのに…」。そんな風に思ったことはありませんか? そこで、今月のセンコミでは、ファッションビジネス業界内の様々な交流会を特集しました!真面目なものからゆかいなものまで、どれも個性があって、すてきな会です。

 

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★偶遊会 ボウリングで若手が親睦

★ヨンマル会 同じ年だから腹を割って話せる

★次世代会 「同業人との交流」を10年前から

★U.S.O.の会 集え!関西出身の業界人

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偶遊会 ボウリングで若手が親睦

 「偶遊会」は、婦人服中心のOEM(相手先ブランドによる生産)企業のワイワイプランニング(大阪市、和田安弘社長)が企画するボウリング大会。業種を問わず、若手が中心に参加する大規模な催しとして関西で話題となっている。

 関西のアパレルメーカー、生地や付属の問屋、工場、小売業など約20社から約70人が集まる。偶数月に開くので偶遊会という名前で、開催頻度は年3回ほど。参加者は、経営者、営業、デザイナーまで幅広く、最も多い年齢層は30代半ばと若い。

 「情報交換など、横のつながりを大事にしながら、みんなで大きくなろう」と、20年近く前に20人前後で始まり、徐々に人数が増えていった。ボウリング場1フロアを借りるため、現在の70人が最大数だ。個人の対抗戦だけでなく、レーン別の対抗戦もあるため、ゲームは真剣。ハイタッチをするなど、同じレーンになった人たちの距離が縮まり、仲良くなることも多い。

 ボウリング大会の後は、近くの居酒屋の大部屋で、表彰式と交流会を行う。着席は自由で、会の終盤は席の移動も活発だ。仕事終わりの人も加わり、最終的に80人近くになる。

 経営トップを中心としたゴルフ会「奇遊会」も大規模かつ頻繁で、奇数月に年6回、60人近くで実施している。主催者の意欲と、レセプションパーティーが少ない関西ならではの催しといえそうだ。

6月に開いた偶遊会。いつもよりやや少なめの60人近くが集まった
6月に開いた偶遊会。いつもよりやや少なめの60人近くが集まった
6月に開いた偶遊会。チーム内でハイタッチするなど、仲良くなるきっかけに
チーム内でハイタッチするなど、仲良くなるきっかけに

ヨンマル会 同じ年だから腹を割って話せる

 「ヨンマル会」は、1965年1月から66年3月生まれまでの同世代が集まる会。ファッションビジネスの要職に就く約30人の男女が所属し、3カ月ごとに親睦会を行っている。

 会が発足したのは2010年の3月。メンバーが40代半ばを迎え、管理職としての仕事の悩みを感じるようになっていたころだ。「同い年の人が集まって、腹を割って話し合う場があれば」と、吉岡裕之さん(伊藤忠ファッションシステムマーケティング開発グループ長)が小出大二朗さん(三陽商会経営統轄本部マーケティング開発室長)、濱田博人さん(TSIホールディングス取締役事業戦略本部企画開発部長)、東浩之さん(ユナイテッドアローズ取締役常務執行役員経営戦略本部担当)を誘って飲み会を開いた。盛り上がったことから、次の回からは紹介制で少しずつメンバーを増やしていった。難波敏史さん(エースマーケティング部次長)もその一人。ほかにも雑誌編集長や商社マン、ブランドディレクターらが参加している。

 基本的に、同じ会社から参加できるのは1人だけ。2人以上になると本音が話せないという配慮からだ。ほかに、「前向きな話はしない」「あくまで傷のなめ合い」といった後ろ向き(?)ルールもあるが、元来パワフルなメンバーが集まっているだけに、わいわい楽しい会になっている。朝3~4時まで飲むこともざらだとか。

取材のために忙しい中、駆けつけた幹事メンバー(左から吉岡さん、小出さん、東さん、濱田さん、難波さん)
取材のために忙しい中、駆けつけた幹事メンバー(左から吉岡さん、小出さん、東さん、濱田さん、難波さん)

次世代会 「同業人との交流」を10年前から

 せっかくファッションビジネス業界で働いているのだから、同じ業界で働く者同士、会社や職種の垣根を越えて親睦を深めたい。そんな思いを形にするため、「次世代会」は10年前からパーティーを主催している。

 きっかけは、鹿田義人さん(シングルス代表)の声掛けで業界人100人が集結した屋形船での忘年会。それを機に幹事メンバーが集まるようになり、会が始まった。

 幹事メンバーは鹿田さん、吉田亘さん(三喜商事アパレル第2部マネージャー)、北澤淳子さん(J&Coファッションオフィス代表)、矢沼雅士さん(ギルト・グループシニアバイヤー)、谷口博一さん(カワベフレグランスマネージャー)、青木規子(繊研新聞記者)だ。

 スタート当初は全員30歳前後だったので「アラサー会」という名称だったが、10年を経て次世代会に改名した。現在は年に3回、納涼会や忘年会など50人以上が集まるパーティーを開催。専門商社や国内外のデザイナーブランドの営業、バイヤー、デザイナー、PR、プレスなど幅広いジャンルの業界人が参加しており、「色々な角度からの意見を聞くことができる」のが魅力だ。情報交換や交流をきっかけに、ビジネスにつながる例も少なくない。

7月31日に東京・表参道で開いた交流会から
7月31日に東京・表参道で開いた交流会から

番外編 U.S.O.の会 集え!関西出身の業界人

 「U.S.O.の会」、通称ウソの会は、東京で働く関西出身の業界人の集い。U.S.O.とは大阪合衆国の略だそうで、大阪出身の繊研新聞社社員、永松浩介が3年前に立ち上げた。とは言うものの、最近は開店休業状態とのことで、「今回の掲載を機に再度活性化させようと決意している」と永松。

 この会の立ち上げの背景は、永松の「全くもって個人的な理由」。5年前に千葉の外房に移住し、終電が早いため、おいそれと好きな酒席に顔を出すことができなくなった。なんとかならないかと解決策を思案し、ひらめいたのが、「2、3カ月に1回、自分が一緒に飲みたい人(主に関西出身者)を全員集めればいい」というもの。

 よって、永松は毎回参加者全員を知っているが、参加者同士はほとんどが初顔合わせ。「なんの会ですのん?」といぶかられながらも、「お酒が入れば人類みな兄弟、『なんや、今日は関西人多いな、おもろいやん』(いやいや、元来そういう会ですやん)てな具合に適度に盛り上がってくれる」(永松)。

 参加者は東コレ常連のデザイナー、久保嘉男さんやリー・ジャパンの細川秀和さん、セレクトスクエアの属健太郎社長など。直近では、大阪や兵庫だけでなく三重などの出身者も参加しているという。「興味のある方はぜひご連絡ください」と永松。

毎回関西にちなんだ店で交流会を開いている(大阪・吹田市出身の歌手、川中美幸さんの店)
毎回関西にちなんだ店で交流会を開いている(大阪・吹田市出身の歌手、川中美幸さんの店)


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