ファイブフォックス、富裕層ミセス狙う

2015/11/13 06:46 更新


 ファイブフォックスは、プレステージ性の高いレディスブランドを集めた業態の拡大に力を入れる。軸となるのは百貨店を中心に展開する「プレシャスミックス」で、マーケットの広がりが期待される富裕層のミセスを狙う。文化的なイベントの開催やサービスの提供も強化。顧客満足を高め、新規客獲得につなげる。

 プレシャスミックスは同社のレディスブランドの中で「ラグジュアリー」と位置付ける「アルチザン」「バジーレ28」「ベータ」の3ブランドで構成する。現在の客単価は6万~8万円で、昨年よりも10~20%増えた。Lサイズ業態「プレシャスミックス・コンフォート」7店を含め、店舗数は29店。83~99平方㍍を平均売り場面積とし、今後の出店は同業態を軸に進める考えだ。

 同ゾーンを狙った業態は他に「コムサステージ」もある。プレシャスミックスの3ブランドに「コムサデモード」「KT」「ギャバジンKT」を加えた6ブランドで構成。プレシャスミックスの〝拡大版〟で現在9店ある。132平方㍍以上の売り場面積が必要となるため、立地を見極めて出店する。

 日本の文化に焦点を当てたイベントの開催にも力を入れている。今年は琳派400周年を記念したアイテムに関連したトークショーや麻に特化したコレクションの発売に合わせたイベントなどを開いた。昨年から販売員教育も強化し、イベントで必要な歴史や文化について知識を深める勉強会を開いている。

9月にリニューアルしたプレシャスミックス三越銀座店。数年前に島什器をやめ、商品を一枚一枚丁寧に見せている



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