都市封鎖を経たフランス ライフスタイルの変化を狙え

2020/06/09 06:28 更新有料会員限定


 【パリ=松井孝予通信員】新型コロナウイルスの感染拡大で、都市封鎖を余儀なくされていたパリが封鎖緩和を進めている。都市封鎖を経て、パリの人々のライフスタイルも大きく変わろうとしている。同時に、そのニーズに応えた売り場の変化にも注目したい。

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◇「私ってすごい」

 新型コロナ対策の都市封鎖はフランス人、特に都会人のライフスタイルを変化させた。自由外出1時間まで、行動範囲は自宅から半径1キロ以内、食料品店と薬局だけで暮らす(人によってはたばこ屋も)。仏アマゾンの倉庫も、従業員保護のために閉鎖。〝マイセルフ〟の道しかない。物質的に厳しい環境下、ユーチューブやウィキファブでチュートリアルを検索しながら何かを作る〝私自身〟に驚き、喜ぶ。こうして2カ月間の無人島という名のアパルトマン生活は、DIYとクッキングの空前のブームを引き起こした。補足ながら、「アニマルクロッシング」(どうぶつの森シリーズ)は大ヒット、社会現象となった。

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