「フライターグ」成功のわけ㊤ 〝アンチショップ〟でユーザーを巻き込む

2025/03/12 08:00 更新有料会員限定NEW!


「スワップフライデー」で交換が成立した笑顔のユーザー(昨年、渋谷店で)

 不用になったトラックの幌(タープ)を部材に使ったバッグで知られるスイス発のブランド「フライターグ」。欧州の風雨にさらされた〝新品〟のバッグブランドは、30年以上にわたり世界で支持を集めてきた。廃材をアップサイクルするブランドはあまた生まれてきたが、マーケットで唯一無二のポジションを獲得したのは他に例をみない。それを可能にした背景を探った。

(永松浩介)

 東京・渋谷の直営店。男性に混じって、若い女性が小さめのバッグに手を伸ばす。今では客の4割が女性だ。リペア工房を併設する渋谷店には、年季の入ったバッグを修理に持ち込むベテランユーザーの姿も目立つ。「普通の店ではあまり見ない光景ですよね」。フライターグラボジャパン(東京)の脇野友輔さんは笑う。

機能的で頑丈

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード有料会員限定連載サステイナビリティーのその先へピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事