アスレチック4ブランドの整理などに伴い、「25年3月期は一時的に成長が鈍化したが、今期は再成長フェーズへの転換点になる」と話す。
【関連記事】ゴールドウイン 全販売員を正社員化
特に初の売上高1000億円の突破を果たした「ザ・ノース・フェイス」(TNF)については、「事業領域の拡張によって、持続的成長が可能」と強調。「パフォーマンス、ライフスタイル、ファッションの3領域は、コロナ禍を経て境界があいまいになっており、ブランド価値を発揮する可能性がますます高まっている」と見る。
前期はアスレチック領域の構造改革で直営店舗数が減ったが、今期は「ゴールドウイン」ブランド(GW)を中心に計15の新規出店を計画し、175店体制を目指す。売上高は前期比6.2%増の1405億円を予想。うちTNFは前期比5.8%増の1074億円、GWは45.5%増の64億円を見込む。
一方、粗総利益率は、52.7%を想定。前期は、52.1%と当初目標の52.5%を0.4ポイント下回ったが、これは「(原価率の高い)高機能・高単価品の構成比が高まったことなどが影響」。
今期は「直営店での定価販売の向上や在庫回転率の改善、物流効率化」などで目標達成を目指す。営業利益は259億円を見込み、一過性費用を除いた利益率は「24年3月期水準になる」という。