ハップ社長 鈴木素さん 後加工で持続可能な未来をつくる

2024/03/15 11:30 更新有料会員限定


鈴木素さん

 ハップ(hap、東京)は、ODM(相手先ブランドによる設計・生産)メーカーとして創業した後、後加工を軸にした機能素材「カバロス」(COVEROSS)の研究開発を本格化した。欧州のSDGs(持続可能な開発目標)に関連した動向を踏まえ、時代の先端を行く機能の開発や提案に取り組んでいる。近年は日本でもカバロスの知名度が広がり、クラウドファンディングを活用した提案をするほか、販売先との新たな取り組みも様々な形で広がりつつある。カバロスが生まれた背景や注力していること、これから目指すことなどを聞いた。

30種類以上の機能を付与

 ――ハップの創業について。

 商社のジーンズカジュアル科で約7年間、国内外を飛び回った後、ODMメーカーとしてハップを創業しました。現在はセレクトショップやSPA(製造小売業)のODMだけでなく、量販店PBの企画やサンプル作りなど、幅広く物作りをしています。

 ――カバロスの開発はいつ頃から。

 国内から中国、そして東南アジアへと生産国の中心が変わる中、13年にインドネシアで日本人の技術者と出会い、機能素材の開発を始めました。16年に、表面に撥水(はっすい)、裏面に吸収の汗染み軽減素材・製品を開発して販売しました。

 17、18年に「コットンUSA」と協業し、プルミエール・ヴィジョンやハイムテキスタイルに出展してから、カバロスの露出が増えていきました。

 ――カバロスの特徴について。

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