新型コロナウイルス感染の拡大は消費をどう変えたのか――生活関連品を販売する企業によると、テレワークの広がりや外出自粛などで〝家ナカ消費〟が大きく上向いたことが明確になった。終息後もオンライン購入や家中心の暮らしへの関心は続きそうだ。
(武田学)
3月以降の各社の販売は実店舗の多くが休業となり、売り上げはECが中心。その中で「インハウスの商品売り上げが顕著」(ウェルカム)で、家を中心とした生活に関する商品に売れ筋がシフトしている。「テレワーク、巣ごもりでインテリアライフスタイルへの意識や消費が高まっている」(アクタス)と受け止めるところが多く、家具やルームフレグランス、クッション、ルームシューズなどのインテリアのほか、手軽なキッチン家電や食器、エプロンなどのキッチングッズ、タオルやバス用品などの衛生関連、パジャマや布団などの寝具、アパレルではリラクシングウェアなどの需要が向いている。
デスク周りに需要
「3月下旬からテレワーク用のアイテムとしてデスク周りの相談がかなり増えている」(千趣会)とし、「使いやすいサイズのデスクが売れている」(良品計画「イデー」)、「低反発のシートクッションやデスク周りで使えるサーモタンブラー」(フランフラン)など、自宅での仕事用商品の好調さも新たな動きだ。
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