SCはバブル崩壊以降も積極的な開発が続いた。2000年、売り上げは小売業販売額の2割近くを占めるようになっていた。流通の主軸に成長した形だが、新たな大型のSCの開業が相次ぎ、オーバーストアが強く意識されるようになっていた。日本ショッピングセンター協会(SC協会)は00年に4代会長に就いた岩﨑雄一(ルミネ社長)のもと改革を進めることになる。
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五つの方策で改革
改革は「協会改革5方策」としてまとめられた。①委員会の拡充②地方支部の設置③SC経営士会との連携強化④他協会との積極交流⑤協会事務局の会員に対するCS運動の実施の五つだが、早くも00年7月には委員会規定を定めた上で、会員、人材育成、調査研究など11の委員会が設けられる。これによって会員参加で成果を享受する現在の協会のあり方が定まったといえる。
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