繊研新聞社が7月22~24日、東京ビッグサイトで開く第32回JFWインターナショナル・ファッション・フェア(JFW-IFF)は「サステイナブル・ファッション」と「メード・イン・ジャパン・ブランド」の2エリアを新設し、ファッションビジネス(FB)の活性化に向けた展示を集積する。
フェアトレード、オーガニック、エシカル(倫理的な)、エコロジー、リサイクルを出展条件とするサステイナブルエリアは、11社・団体が出展する。被災地・福島いわき市発にこだわるメンズブランド「レミーラ」は大型合同展への出展が初。〝エシカルなセクシー〟分野を切り開いているレディスの「インヒールズ」も最新商品を見せる。豊通ファッションエクスプレスはフェアトレードコットンを使った来春夏物を出品するほか、オーガニックコットン、ヘンプ使いの企業・団体も出展する。
一方、メード・イン・ジャパン・エリアは三つの区分に計40社・団体を超える出展規模だ。日本ファッション産業協議会が「J∞QUALITY(Jクオリティー)認証事業」のPRブースを設置。認証商品の第1号の三陽商会「100年コート」は独自ブースでアピールする。
応援セミナーとして、三越伊勢丹常務執行役員伊勢丹新宿本店長の鷹野正明氏、ルミネ社長の新井良亮氏が講演、メード・イン・ジャパンを語る。
震災・原発事故や雇用・消費構造の変化に加え環境教育も進み、消費者は「社会性のある商品」への関心を高め、インバウンド(訪日外国人)需要に応える日本製の売り場作りも課題になっている。このためJFW-IFF7月展は、サステイナブル・ファッションとメード・イン・ジャパン・ブランドを新たに集積し、国内FB活性化に向け、発信力を強化する。
【写真=レミーラ】