シニアの転職支援などを行うビヨンドエイジの調査によると、生成AI(人工知能)の利用経験は20代の「6割」に対し50代は「4割未満」と格差が見られる。中高年層の利用率が低い背景にはITリテラシーの差や、業務スタイルに対する意識の違いがあると考えられる。
20代の活用頻度は4割以上が週4日以上、約半数が1日に1時間前後で、主にアイデア出しやブレーンストーミングといった創造的活動にAIを活用している。一方、50代の頻度は「週1日程度」が最多で、約半数が1日に30分未満しか使用していない。活用している生成AIツールはどの世代でも「チャットGPT」が多いが、20代は「クロード」や「ランウェイ」などの新興ツールへの積極的な姿勢が目立つ。それに対し、50代は大手企業の安定したツールを好む傾向がある。
生成AI未使用の理由は全世代で「操作が難しそう」の回答が多かった。20代では「誤情報への不安」や「人の手の方が正確」などAIに対する根本的な不信感が見られる。50代では「使い方を教えてくれる人がいない」「どのツールを選べばよいかわからない」といった環境要因が課題となっている。
■「生成AIの業務活用実態」に関する調査 社会人20代502人、50代503人へのインターネット調査