リンクイット、伊婦人靴とライセンス契約

2015/11/02 10:20 更新


 婦人服製造卸・小売りのリンクイット(福岡市)は、イタリアの靴企業、イタリアン・ホールディング・モーダ(IHM)と、婦人靴ブランド「アルベルトフェルマーニ」で婦人服のライセンス生産と販売に関する契約を結んだ。16年春夏向けから同ブランドのアパレル製品の生産、卸売り、輸出を始める。

 イタリア製のブランドを支援するIHMは13年8月にアルベルトフェルマーニを買収、同ブランドの事業を拡大している。主要販売先は米国、ドイツ、日本、韓国。女性らしい色のレザーや作りの良さが評価され、セレクトショップへの卸売り比率が高い。今秋からミラノのショールームを通じて販売を強化しており、新たにロシア向けが大きく伸びている。

 さらに「アパレルも靴も市場が大きく変わっている中、シューズブランドが手掛けるアパレルに新たな伸び代を見いだしたい」(クレート・サグリパンティIHM社長)として、婦人靴で日本の総代理店となるヒットマンを介し、リンクイットにライセンス生産を依頼した。

 有力ブランドで経験を積んだイタリア人デザイナーが婦人服をデザインする。リンクイットは16年春夏物を日本製50%、イタリア製50%の構成比で生産する。将来は日本製を主力にする考え。IHMは「海外で日本製は品質や作りの良さなど価値あるものとして映り、プライオリティーを感じさせる」とする。日本製のカットソー・シャツ1万5000~2万8000円、ワンピース2万8000~4万8000円、伊製のカットソー1万7000~3万8000円、シャツ2万5000~4万8000円、ワンピース5万2000~7万4000円。

 16年春夏物の売り上げは小売りベースで1億円、3年後には年間15億円規模を目指す。日本ではセレクトショップへの卸売りが中心で、百貨店の開拓も進める。来春にはECを始め、路面店出店も視野に入れる。海外ではニューヨークの百貨店が扱う予定だ。IHMは各地域でのエージェント契約も検討する。

サンダルとコーディネートした16年春夏向け
左からヒットマンの加藤達社長、IHMのクレート・サグリパンティ社長、リンクイットの土屋文章専務

 



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