物流における「2024年問題」がメディアを騒がせているが、自社のビジネスにどれだけの影響があるのかを把握している企業は少ないのではないか。オンライン売り上げの増加により配送費を含め、物流費の増加に頭を痛めている企業が多いにもかかわらずだ。自社の物流をはじめロジスティクスについて考えていきたい。
運べないリスク
2024年問題とは、働き方改革関連法の施行によって、トラックドライバーの時間外労働の上限規制が引き起こす、ドライバー不足の加速や運賃の上昇、さらにはモノが運べなくなるといった経済活動の停滞を招く危険性を指す。経済産業省のリポートでは、30年には34.1%が運べなくなると警告している。
このような状況にもかかわらず、多くの企業は倉庫会社や運送会社に丸投げだから実態をつかめておらず、どこから手をつけていいのかわからない。物流全体を管理するには、倉庫作業や在庫状況だけでなく、商品の調達から製造、販売までの工程を「見える化」し、課題を洗い出すことが求められる。必要なものを、必要な時に、必要な量だけ供給するジャスト・イン・タイムの考え方が求められている。
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