マッシュホールディングス(HD)は6日、東京・麹町の新本社オフィスでファッション事業10周年を記念したファッションショーとパーティーを開いた。新オフィスや新CI(コーポレートアイデンティティー)、新ブランドの披露なども行われ、同社の意気込みの強さが表れた盛大なパーティーとなった。
ショーでは、16年春スタートの「スタイリング/」や、台湾向けに今年デビューした「ウラハ」を含むマッシュグループの10ブランドが登場。スタイリング/はスタイリストの白幡啓さんを起用した、大人の女性のためのブランドで、ワントーンでまとめたクールなスタイリングを披露した。白、黒、シャンパンゴールドなど。胸元や背中が深くカットされたシャープなデザインが多い。ショーのラストを飾ったのは、マッシュの最初のファッションブランドである「スナイデル」。弦楽器や管楽器の生演奏をバックに、ラッフル、シフォン、花柄、ミニスカートなど、ブランドらしいフェミニンなスタイリングを見せた。16年春夏の最新コレクションも発表し、清廉なモノトーンで締めくくった。
近藤広幸社長は大勢の招待客を前に、「長い10年間の長い冒険だった。ここにいる皆さんのおかげで、少しファッションを知ることができた。私は10年前と変わらず今も、ファッションの仕事に夢中。これから始まる新しい冒険でも、伸びしろを信じてやっていきたい」とあいさつした。
新本社には、創立記念日の11日に移転する。建築家・村野藤吾氏による70年代建築を生かしながら内装を一新。フィットネスジムなど、社員の働きやすさや健康を考えた設備も充実した。オランダのデザイングループに依頼してCIのデザインも変更した。
また、6日のパーティーでは、仏・パリのスイーツブランド「ユーゴ・エ・ヴィクトール」との契約を発表し、シェフパティシエのユーグ・プジェ氏も来日した。日本における独占輸入販売とライセンス商品に関するもので、スイーツやチョコレートをブティックやデパ地下などで小売り販売していく。マッシュHDはこの間、飲食事業も強化しており、企業理念に掲げる「ウェルネスデザイン」をさまざまな形で表現していく。