《めてみみ》やる気スイッチ

2022/01/11 06:24 更新


 新年に一年の誓いを立てる向きも少なくないだろう。記者も元日にいくつか決めてスマートフォンにメモしたが、三が日はテレビの前で食う寝るで時間を浪費。4日からは仕事なので頭の中では気になっても時間を作れず、寒いしやる気も起こらない。

 「やる気スイッチ」はどこにあるのか。ネットで調べたら、こんなことが書いてあった。何かに取り組んだりするのにやる気は必要ない、と。やる気スイッチが入ってやっと行動すると思いがちだが、まず動き出してからじゃないとやる気など出ないらしい。

 人間のやる気は、脳内で分泌される神経伝達物質であるドーパミンによって引き起こされるそうだ。分泌されるのは脳の「側坐核」と呼ばれる部分で、これが活性化するのは実際に行動を起こした時という。

 「このドラマを見終わってからジョギングに行こう」と考えても、側坐核は活性化しないままだからドーパミンも出ず、当然やる気なども生まれてこないわけだ。「やる気がないことを言い訳にして行動しないことの方が問題」という。

 ここで疑問が湧く。すぐに行動できるなら世話はないわ、と。行動に移すには「5秒ルール」を設けると良いとも書いてあった。「5、4、3、2、1」と秒読みして自らを鼓舞するのだそう。正月ボケのなか、この原稿もそうやって書けたのだ。



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