《めてみみ》グループの姿

2024/05/09 06:24 更新


 繊維専門商社のヤギは今春、初となるグループ総合展を東京で開き、多くの人が来場した。八木隆夫社長が就任したのは16年。8年前と比べるとグループの姿は大きく変わってきた。

 当時の国内外の連結子会社、持分法適用会社の数は6。それが昨年9月末段階では25社に拡大。国内、海外ともに大きく増えている。単に増えるだけでなく、この間でも連結から除外した企業が複数ある。事業ポートフォリオを見直しながら、事業の幅を広げている。

 グループ総合展では、ヤギ本体や上海、香港、ベトナム、タイ法人などの海外拠点に加え、ツバメタオルや山弥織物、イチメン、アタッチメントといったグループ会社が参加した。「グループのいろんな会社の人たちがいつでもどこでも自由に交流することで相乗効果が生まれる。その組み合わせは無数でそれがグループの総合力になる」と八木社長。

 人材育成面でも連携が始まった。今年の新入社員研修では、「タトラス」などを運営するウィーバの新入社員も一緒に研修を受けた。連動することでグループ会社単独ではできなかった研修もできるようになったほか、グループ間でのコミュニケーションが生まれ、連携が進むとの狙いもある。親会社と子会社の関係性は、単なる収益だけの結びつきではない。互いに刺激しあう関係へと変わりつつある。



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