柏木です。
依然として暑い日が続きます。こういう時期に必ず食べるのが冬瓜です。
これも夏になると安くなる野菜の1つです。1個を半分に切ったもので、128円でした。
カリウムが豊富なので夏バテに効きます。今回は手羽元と煮ました。花椒をかけると旨いです。夏場に出回るのになんで冬の瓜なのか、というと、上手く保存すると、冬まで貯蔵して食べられるからだそうです。
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さて、そんなことはともかく、前回からの続きです。
繊研新聞が調査した12年度の専門店ランキング調査ですが、回答いただいた158社の売上高を規模でグループ分けしてグラフ化するとこんな感じになります。
売上高合計は前年実績に比べて5.6%増えたわけですが、内訳で見ると、トップのユニクロのシェアが若干ながら低下しています。同社の増収幅が全体の伸びを下回ったからです。全体の伸びと同程度の伸び率だったしまむらのシェアは横ばいです。
前回のブログでランキングの売上高全体が伸びたのは、専門店の中でも比較的大手に類する企業が得意分野で業績を伸ばしたから、と書きました。どういう意味か、写真のグラフにあるパイチャートに沿って説明すると‥
3~10位は売上高800~1700億円の企業からなります。このカテゴリーは5.8%増。11~20位は500~850億円で構成されていて前年より7.6%増。ちなみに40位までの専門店の売上高は158社合計の7割を占めるわけですが、この中でも売上高が1000億円以下の企業に伸び盛りの企業が集中しているってことです。
これは伸び率の上位企業で見るともっとはっきりわかります。
伸び率上位20社のうち、売上高が1000億円を超えているのは、ユナイテッドアローズとAOKIホールディングスだけ。残りはだいたい年商100~600億円のレンジに集まっていて、業態もさまざまです。
レディスやメンズ、カジュアル、ドレスといった商品カテゴリーだけでなく、価格帯も安値が武器のSPAから、そこそこ値段の張る商品が主体のセレクトまで、ジャンルもばらついています。
つまり、今回のランキング調査で見えた専門店業績の特徴なのですが、
①2強が不動という事実は変わらないものの、そのシェアは横ばいであり、
②伸び盛り(全体の伸びを上回る成長性を示している)専門店は売上高1000億円以下に多く、
③とりわけ190~450億円のいわば中堅規模がダントツの伸び率。
といった感じです。川上の素材関連企業や商社であったり、アパレル企業、百貨店などでは、大手企業の寡占化が進んでいて新参だったり、長年の中小企業などの食い込める余地が少なくなっているのですが、専門店の分野には、「大手未満」の企業にトップを狙うチャンスがまだあるってことだと思います。
では、また。
かしわぎ・まさゆき 20余年にわたり、川上から川下まで取材をしてきた記者が1億コ(自己申告)のネタから選りすぐりを披露します。編集部記者。92年入社、大阪支社で商社など川上分野とアジアを長年取材。02年に東京本社転勤、現在、セレクトショップや外資系チェーン店などを担当。統計資料なども司るデータ番長