イタリア・フィレンツェのファッションジュエリーブランド「ノミネーション」を輸入販売するノミネーションジャパンは日本国内での販売先拡大に乗り出す。ノミネーションは複数のパーツを付け替えて楽しむ「コンポザブルブレスレット」を主力商品に、ステンレス製ジュエリーを展開する。1987年に誕生したブランドで、世界18カ国、5000店以上で販売している。
日本では05年に本国100%出資の法人を設立し、現在、日比谷シャンテ、東急たまプラーザ、川崎ラ・チッタデッラに3店を構え、百貨店などへの期間限定店も出店。約10社への卸と、自社とアマゾンでのECを行う。「来年には直営で2店舗、卸し先もアパレルショップなどを含めさらに10社ほど増やしたい」(長谷川隆ノミネーションジャパン社長)とする。
売り上げの6割を占めるコンポザブルブレスレットは、ステンレス製のベースが3000円弱。そこに、イニシャルなど模様を描いたメタルパーツや、天然石のパーツ(1パーツ3000~1万3000円)を好みで選んではめ込んでいく。このほかクラシカルな透かしの入ったペンダントや、「スワロフスキー・クリスタル」のチョウをあしらったストレッチリング、ウオッチなどシリーズごとにテイスト分けした豊富な商品(中心価格1万~2万円)がある。
日比谷シャンテ店では、観劇帰りの50~60代の女性の利用が多く、平均客単価は約3万円。川崎店は20~40代と幅広い客層を取り込み、たまプラーザ店は30~40代の主婦が中心で、週2回来店する顧客もいるという。