国指定の重要無形民俗文化財「男鹿のナマハゲ」(ユネスコ無形文化遺産)で知られる秋田県男鹿市。近年、美しい自然環境や人に優しい物作りでつながるコミュニティーに感化された若者が、この地で相次いで起業している。男鹿の文化財や市民性ともいえるこだわり主義を継承したユニークな店が多い。秋田駅から男鹿駅まで電車・車ともに1時間ほどかかるが、全国から来訪が増えている。
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豊かな自然環境
日本海に三方を囲まれた、秋田県の西部に位置する男鹿。西海岸や寒風山に代表されるダイナミックで美しい景観が特徴だ。しかし、総人口は1955年の5万9955人をピークに減少を続けており、現在は約2万2970人。国勢調査によると、05年に男鹿市と若美町が合併して以降、年平均736人のペースで減少している。
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