大阪商工会議所と関西ファッション連合は9月23~29日、大阪・関西万博にサステイナブルで未来に向けた繊維、ファッションを展示する。関西の中小企業など17社がこれまでになかったような意欲的な新製品を企画している。会場は大阪ヘルスケアパビリオン。
東紀繊維、オーミケンシ、マツオインターナショナル、桃谷順天館は「光合成する服」を出す。保湿性のある「モイストファイバー」の生地に植物を植え付け、自然との共生を提案する。植物をまとう服でもある。

大阪文化服装学院、太洋商店、北高は「廃棄米から生まれた合成皮革」を展示する。ペレット化したくず米など非食用米とバイオマス由来の樹脂を生地に塗布。無地のドレス、水を使わないプリント加工のブラウスなどを用意している。

リゲッタ、山本化学工業は、「宙に浮く靴」を開発した。特殊なゴム素材を使い、電磁石の反発を利用して宙に浮かせる。歩く楽しさを提供し、将来は足腰の弱い人へのサポートなど、介護現場への応用も考えている。

大阪文化服装学院、吉村解体は廃棄される自動車のエアバッグを服に再利用する。綿生地にエアバッグの生地を貼り、折り紙のように折ることでシャツやジャケットに仕上げる。
ケアファッション、山本化学工業が開発するのが「空気をまとう服」。体をエアドームで覆い、空気を確保する。温度調節や酸素供給といった機能性も意識した。温暖化、大気汚染が進む中、空気を考えるきっかけを提供する。