東京・巣鴨のサンクリエーションは、機能性や価格で選ばれていた老眼鏡を「ファッションとして、新しい観点で楽しむ」シニア世代に向けて「えがお老眼鏡」の拡販を本格化した。ファッションビルへの期間限定店や卸で成果が出ており、「反響もあり、手応えを感じている」(太田明良代表)として、さらに力を入れていく。
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同社は、「50代以上の女性を魅力的に創造する」として、アパレルや美容室、ネイル、フォトスタジオなどを一体運営している。昨年、新たな切り口として、老眼鏡を自社セレクトショップの一角で期間限定で打ち出した。3週間で売り上げは約137万円、320点を販売した。
多様なフレームや色の老眼鏡を揃え赤やピンク、オレンジなどが選べるグラスコード付きで、ファッションの視点から販売し、客の購買を刺激した。度数は0.5~3.5で、税込み2980~4980円。さらに8000円の商品も揃えている。
期間限定店では2月のマルイ中野(11日間)で売り上げが約82万円、販売個数205点。売り場は約5平方メートルで効率が良く若い世代が母や祖母を連れて来店、プレゼント用、夫婦での購入、2個まとめ買いなどが見られた。出店はほかに吉祥寺パルコなど「今年1年は色々な立地や販売先開拓を行い拡販していく」考えだ。

卸では老眼鏡が50点と100点、200点の販売セットを用意。老眼鏡スタンドやパッケージなども揃え、レジ横など小スペースで展開でき、販売マニュアルやポスターなども提供している。美容室や大人の音楽教室など、「滞留時間が長く、雑誌を読むなど老眼鏡を必要とするショップに広がっている」という。