シルクスカーフが久しぶりにブームの兆しを見せている。海外ブランドの今秋冬コレクションで注目されているほか、日本のテレビドラマや女性誌で人気女優やモデルの着用が増えていることから、20代の若い女性を中心に人気が広がっている。巻くだけでスタイリングのアクセントとなり、首だけでなく頭や手首、バッグのハンドルに巻くなど、アクセサリー感覚で楽しめる点が受けている。
ここ数年続いたストール人気が落ち着いたところでスカーフが浮上した。16年春夏は20~30代の女性を中心にバンダナを取り入れたスタイリングが広まったことから、若い層もネックアイテムに抵抗がなくなったようだ。首だけでなく様々な巻き方に目覚めたことも大きい。秋冬ではカジュアルなバンダナから一転、光沢感のあるシルクで、トレンドのクラシカルな柄が人気だ。
人気の広がりを受けて、オーロラは17年春夏、シルクスカーフの新ブランド「ペルペイト」を出す。すべて伊コモにある工場で生産。「ローマの休日」をテーマに、イタリアンポップとレトロテイストをミックスしたデザインのスカーフを揃える。20~30代の女性に向けて、ピンクやグリーン、イエローなど、明るく爽やかな色を意識した。2サイズあり、56㌢正方形が6500円、65㌢正方形8000円。
川辺では「伝統横濱スカーフ」が売れている。特に「シルクスカーフを持っていないような」若い層に人気で、ふちを手で巻くシルクツイルのスカーフは生産が追いつかないほど。58㌢正方形(5000円)と88㌢正方形(1万円)の2サイズで、クラシカルな柄の反応がいいという。店頭に頭やバッグ、手首など様々な巻き方を説明するPOP(店頭広告)やマネキンを置いてアピールする。