西武池袋本店の外壁に巨大スマホ

2015/11/02 17:03 更新


 西武池袋本店は10月30日、池袋駅東口コンコースに面する1階の外壁に、巨大なスマートフォンのようなタッチパネルを3台設置した。一見するとただのデジタルサイネージ(電子看板)だが、セブン&アイグループのオムニチャネル戦略「オムニセブン」を加速させる役割を担う。

 タッチパネルは、同日オープンした化粧品売り場「コスメアネックス」と連動する。客はタッチ操作することで、コスメアネックスやEC「eデパート」の化粧品を購入し、商品の受け取りは店舗、セブンイレブン、自宅から選べる。「これまで百貨店に足を運んでいなかった駅利用者、特に20~30代女性を取り込む」。

 同パネルの稼働時間は午前5時~午後11時。午前10時までに商品を注文すれば、当日午後5時以降、コスメアネックスのカウンターで受け取れる。「百貨店が営業していない早朝の出勤時に注文して、仕事終わりに受け取るような消費を促したい」。客が操作していない間は商品情報を流し、1日約36万人の通行者にアピールする。

 コスメアネックスは1階中央にオープン。短時間で比較購買しやすい什器に「ジョンマスターオーガニック」など約80ブランドを揃えた。カウンターではeデパートで購入した商品も受け取れるほか、訪日外国人の免税販売手続きも行う。既存の売り場と合わせ、化粧品の売り上げは前年比20%増を見込む。



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