繊研新聞が日々発信するニュースには、経営者やデザイナー、職人、販売スタッフなど、様々な人々の「言葉」が満ちています。
【「言葉」で振り返るファッション業界】では、熱のこもった言葉たちをひと月ごとに振り返り、ご紹介します。
「多様性を生かしながら協調する」
ミズノ社長の水野明人さん
48人の新入社員を迎えた入社式で話した。「フェアプレー、フレンドシップ、ファイティングスピリットの三つのFの精神を大切にしている」とし、自社の理念と「お互いの多様性を生かしながら協調していく」ことの大切さを伝えた。失敗したと思った時でも「挑戦する心を大切に、仲間を信じて、前向きに業務に励んで、次の成功につなげてほしい」と新人たちにエールを送った。
(繊研新聞本紙22年4月4日付2面)
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「一貫して大事にするのは現場の力」
サザビーリーグエーアンドエスカンパニーのカンパニープレジデントの稲瀬修さん
サザビーリーグのグループ内カンパニーとして「アガット」を運営する。プレジデント就任から1年。「心に寄り添うジュエリーを」がアガットのテーマ。現場あってこその自分たちだと自負し、現場の力を引き出す制度設計に取り組んできた。新型コロナウイルス感染拡大の中でも「企画の提案をほぼそのまま消費者に届けるべく、原動力となる思いをぶらさず消費者まで伝えられた」と好調要因を振り返った。
(繊研新聞本紙22年4月15日付3面)
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「高い結束力で未来の社会を支える」
帝人社長の内川哲茂さん
中期経営計画の最終年度に社長に就任した。次期中計作りに着手する。働き方改革でも「我々にはなりたいものがあって、そこに向けて変わっていかないといけない。今後も変わっていこうと思うと、ダイバーシティー(多様性)やインクルージョン(包含性)は避けて通れない」と様々な意見をフレキシブルに吸い上げると公言した。
(繊研新聞本紙22年4月15日付6面)
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「女性のエンパワーメントに寄与したい」
ラブボニート・ジャパン代表の岡田朋子さん
国内有力企業も出資するシンガポール発の女性ファッションブランド「ラブボニート」。日本での認知度向上と事業拡大に乗り出す。全国の女性従業員の声を拾った経験から女性をファッションで支援したい思いが強くなった。「女性を主役に、寄付やコミュニティー形成をソーシャルマーケティングでじっくり市場を耕していきたい」と共感が得られる企業とのパートナーシップも考える。
(繊研新聞本紙22年4月21日付3面)
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「文化的な社会のモーメントを作りたい」
カルティエジャパンプレジデント兼CEO=最高経営責任者=の宮地純さん
ハイジュエリーイベント「シジエムサンスパルカルティエ」を6年ぶりに開いた。宝飾品のパーソナル消費が増えたことに「消費するのは物だが、精神的潤いを求めている」と考える。「ヨーロッパでは代々受け継がれていく文化があり、日本でも年々そうした文化が見いだされるようになっている」と見て「良いもの、本物を見るのは、本当に大事なこと。そうした機会をなるべく作っていきたい」と意気込む。
(繊研新聞本紙22年4月22日付1面)
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