「言葉」で振り返るファッション業界~22年7月編~

2022/08/29 10:58 更新


 繊研新聞が日々発信するニュースには、経営者やデザイナー、職人、販売スタッフなど、様々な人々の「言葉」が満ちています。

 【「言葉」で振り返るファッション業界】では、熱のこもった言葉たちをひと月ごとに振り返り、ご紹介します。

「自信を持てば前に進める」

アルページュ社長の野口麻衣子さん


 ファッションアパレルとしてTSIグループで善戦する。春先の緊急事態宣言の際には「とにかく出来ることをやろう」と、インスタライブで店舗在庫をECでさばくことに努め、すぐに購入できるライブコマースも始めた。SNSでの発信は顧客との距離の縮まりを感じ、人のつながりの大切さを再確認するきっかけにもなった。どんな時でも洋服を欲しい人はいる。「良い商品と良いサービスを提供できれば、気落ちすることはない」と邁進(まいしん)する。

(繊研新聞本紙22年7月1日付3面)

【関連記事】

「快適な地球環境はファッションにも」

栗原社長の栗原亮さん


 帽子製造卸・小売りで創業100周年を迎え、一貫して「帽子を通して幸せと豊かさを提供し続ける」を実践してきた。そして200周年に向け「帽子と地球、社会との共生」の実現への活動を始めている。太平洋戦争下の休業の歴史もある。「平和な社会でなければファッションとは言ってられない」と語り、世界が平和だからこそ事業継続できると感じている。環境問題が大きな課題となる今、快適に過ごせる地球環境がファッション業界にも重要だとSDGs(持続可能な開発目標)に取り組む。

(繊研新聞本紙22年7月6日付6面)

【関連記事】

「ファッション屋がムーブメントを」

アルコインターナショナル社長の降幡昌弘さん


 スポーツ、健康、サステイナビリティー(持続可能性)がテーマのブランドを輸入販売する。コロナ禍でも2期連続で収益の過去最高を更新した。「地球を、たのしくする」のコンセプトを徹底し、ぶれないことが企業としての強みになっている。会社の理念を知らない社員は一人もなく、まとまっていることに自負がある。「平和とか世の中への貢献はやっていきたい」とサステイナブルな商材を広げることで意識も広がれば、大きな動きになると確信する。

(繊研新聞本紙22年7月8日付3面)

【関連記事】

「皆が楽しく過ごせる居場所を」

マシュマン代表の佐藤雅子さん


 21年11月に小田原駅前のビルにレディスセレクトショップ「シュマン」を開いた。ECに関心はない。「来店して下さった人に接客をして、自分で選んだものを自分の手から旅立たせたい」と接客に全力を注ぎ、週5日来店する顧客も多い。「女性は仕事を持ちながら家事もこなし、大変な思いをしている。ここに来て、話して元気になってもらえることが一番うれしい」と自身も顧客に支えられていることを実感する。

(繊研新聞本紙22年7月14日付8面)

【関連記事】

「既成概念にとらわれ過ぎず、チャレンジを」

篠原テキスタイル社長の篠原由起さん


 21年7月、1907年創業のデニム製造卸企業の5代目社長に就任した。ジャパンデニムは国際的評価が高いが日本製だけにとどめず、自社独自の価値を付加していくことを目標とする。そのための一つがサステイナビリティー(持続可能性)をはじめとした環境配慮の取り組み。「SDGsを流行で終わらせず、様々な視点も養い、新たな価値を創出したい」。

(繊研新聞本紙22年7月27日付4面)

【関連記事】



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事