ユニチカから事業譲受するシキボウ 海外販売拡大へシナジー期待

2025/11/11 17:30 更新NEW!


 シキボウは11月11日に開いた上期(25年4~9月)の決算説明会で、ユニチカからの繊維事業譲受によるシナジーと今後の方向性を述べた。鈴木睦人社長は、今期スタートした3カ年の中期経営計画で掲げる重点課題「稼ぐ力の向上」「グローバル販売の拡大」を念頭に、「海外事業を含む営業基盤を譲り受けるので、当社の製造基盤と一体となってシナジーを発揮して拡販していける」と強調した。

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 シキボウが30億円で譲受する対象事業の売り上げ規模は約171億円だが、26年1月に開始する事業統合の過程で「3月までに仕事の中身を見極めて精査」(尾﨑友寿上席執行役員繊維部門長)した上で通期業績予想および現中計を見直す。

 シナジーの具体例として「ユニフォームの製品事業の強化」も挙げた。現在のシキボウは、カジュアル向けニット製品を主力とするが、「ユニチカトレーディングは織物の縫製が得意。情報交換しながら、両方で製品事業を拡大したい」(尾﨑繊維部門長)と述べた。



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