NHK大河ドラマ『どうする家康』で沸く愛知県岡崎市。この地で60年以上ナイロン糸の生産などを続けている東レ岡崎工場は、昨年愛知工場と共に同社「社長賞」を受けた。DX(デジタルトランスフォーメーション)で著しい成果を上げた二つの模範工場を取材した。
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悔しさバネに大変革
岡崎工場は、60年にナイロン糸の生産で操業を開始。71年にポリエステル長繊維糸、79年にナイロン66糸を加え、現在は東レグループの産業用長繊維のマザー工場に位置付けられている。原糸生産は月産3000トンほどで00年ごろと比べると約6割だが、産業用繊維の素材と技術の開発拠点として、その役割は大きい。繊維以外に印刷、医療機器、家庭用浄水器などの生産もする複合工場だ。
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