《古くて新しい東レのスマートファクトリー㊦》愛知工場 レトロフィットIoTのお手本

2023/08/02 12:00 更新有料会員限定


愛知工場の外観

 愛知工場の歴史は1941年に庄内川レーヨン染工所を東レが吸収したところから始まる。51年に日本初のナイロン工場として生産を開始、以後衣料用ナイロン糸工場として発展してきた80年超の工場だ。23年7月現在、14年6カ月無災害を続けている。09年にはゼロエミッションを達成している。

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安定生産の基盤は

 この愛知工場が大きく変わったのは21年2月に始まったDX(デジタルトランスフォーメーション)の見える化プロジェクトから。「愛知工場は高付加価値品を多品種小ロットで生産する、高難易度品を安定的に生産する工場だが、本当にその基盤はあるのか」、德永裕二製糸課長(当時、現石川工場繊維製造部長)の目に映ったのは、薄汚れた壁面、雑草だらけの通路、ペンキのはがれた柱…そんな工場の姿だった。

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