中小同士の連携が生む新商品開発 伝統技法の活用で海外・訪日客へ

2024/03/21 07:59 更新有料会員限定


刺し子生地を活用した九櫻のサウナハット

 中小の様々なメーカーが協業し、国内の匠の技を融合した商品の開発が増えてきた。OEM(相手先ブランドによる生産)偏重から脱し、自社ブランド強化や量から質への転換を目指す動きだ。特に、海外市場やインバウンド需要を念頭に、日本の伝統技法を組み合わせた提案が目立つ。

(山田太志)

 創業100年を超える柔道着メーカー、九櫻(大阪府柏原市)は20年に繊維事業部を設立。刺し子生地を生かした商品開発を加速してきた。アウターからインテリア、バッグ、サウナハットなどアイテムが多岐にわたる。自社縫製では難しいアイテムも多く、縫製のイワサキと協業したブルゾン、京都紋付との黒染め、柿渋染めのおおまえ、スリッパの阿部産業とのバブーシュなどの協業商品を世に出してきた。

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