《小笠原拓郎の目》京都エルメス展から考える物作りの継承 職人育てる時間と文化

2022/12/26 06:30 更新有料会員限定


「エルメス・イン・ザ・メイキング」展で出会った馬具職人

 エルメスが今秋、京都で開いた「エルメス・イン・ザ・メイキング」展を見て、物作りの環境をいかに守っていくのかを改めて考えさせられた。エルメスやシャネルといった企業は、自らのクリエイションを守るために、職人を育てクラフトマンシップを維持する事業を継続している。今、日本の物作りの基盤が失われつつあるなか、日本はどうすべきなのかを探りたい。

(小笠原拓郎)

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村の再生の一部

 展覧会は職人たちの手仕事を通じて、エルメスのクラフトマンシップに宿る創造と革新に触れられるというもの。職人のアトリエのような展示空間で、エルメスの職人たちと直接対話でき、手仕事の技の一部を見ることができた。

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