玉川高島屋SC(東京・世田谷区)は顧客の声を反映させたCS(顧客満足)向上施策を一段と強化する。今月21日には、「タクシー乗り場を増やしてほしい」との要望に応え、国際自動車と連携し、本館2階東館連絡口前にKmタクシー乗り場を新設する。
これまで同SC周辺のタクシー乗り場は本館1階西口だけだった。そのため、「お客様がタクシーを待つケースが見られたことに加え、タクシーを利用するために広い館内を移動しなければならなかった」という。昨年9月に本館1階に待合室を設置、別の場所に乗り場を新設することで客の利便性を高める。
新設する乗り場では常時3台前後の車両が待機できるよう、GPS機能による管理体制を敷き、ドライバーが乗り場の待機状態を把握するためのランプサインを設置する。国際自動車が一部で実施している女性ドライバーによる買い物の送迎や同行サービスも今夏に始める予定。
同SCは「玉川らしい、おもてなし」を理念に据えた接客や顧客サービス、環境整備を推進し、支持されている。館内にはホテル勤務や航空会社の客室乗務員経験者などで構成するサービス係員「グリーター」が常時巡回し、タクシーでの来館客の送迎などのほか、客の要望を聞き、施設全体のCS向上につなげている。