商社のサステイナブル(持続可能な)対応が一層進んでいる。単独での取り組みや素材・製品開発だけでなく、異業種含め他社と協働するなど、その内容は深化し続けている。この1年を見ても、サステイナブルについての取り組み・プロジェクト、素材・製品の二つの軸で先進的な動きが相次いでいる。
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《取り組み・プロジェクト》リサイクル技術を開発
取り組み・プロジェクトで、ポリエステル繊維のBHET法を用いた新ケミカルリサイクル技術を開発したのは、帝人フロンティア。従来のBHET法に新開発の解重合触媒を用いて、再生ポリエステル原料の変色を抑制、石油由来のポリエステル原料と同品質の再生ポリエステル原料にリサイクルすることが出来る。技術を高度化し、量産化技術開発を行っていく。
豊島が進めるのはコンテンツクリエイターの物作りを支援するBtoB(企業間取引)の自社デジタルプラットフォーム「バズユー」だ。アパレルや雑貨など幅広いアイテムの制作が可能で、独自のサステイナブル素材を用いたTシャツボディーや寄付機能付きの「オーガビッツ」ボディーを選ぶことが出来る。KDDIが3月に主催したバーチャルとリアルを融合したイベント「アルファーユースプリングウィーク2023」の実店舗でスタッフTシャツを供給するなど実績も出ている。
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